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2022.10.7 CSV

【SDGs】サスティナブルな化粧品原料~スクワラン~

化粧品でおなじみのオイル成分・スクワランにまつわるサスティナブルについてのお話です。

 

スクワランは、日本人研究者によって深海ザメ肝油から「スクワレン」として発見された、日本人には非常になじみの深いオイルです。スクワランは保湿効果やエモリエント効果を持ち、肌への浸透性・親和性が高く肌なじみがとてもよいという特徴があります。高機能オイルとして根強い人気があり、100%スクワランオイル以外にも、スキンケア、ヘアケア、メイク品など広く化粧品に配合されている成分です。スクワランの原材料であるサメについては、ワシントン条約で保護されている絶滅危惧種のサメは用いず、規制に該当しないサメ(アイザメなど)を用いています。サメスクワランは純度が99%以上と非常に高く、主流原料として長年使われ続けているロングセラー成分です。

 

近年では原料持続可能性の観点から、植物由来のものも多く使われるようになってきました。主なものとしては、オリーブ由来やサトウキビ由来、コメ由来、大豆由来などがあります。植物由来スクワランは、サメスクワランと同等の使用感と効果を持つことが確認されています。

まずオリーブスクワランが使われ初め、オリーブ由来を訴求した100%オイルが大ヒットするなど植物性スクワランの存在価値を高めました。オリーブスクワランに関しては、オリーブ中の含有量が低く、また、ポリフェノールなどスクワラン以外の成分が多く含まれるため、精製など加工の手間がかかってしまい、収量が低いことが難点です。なお、ポリフェノールなどは食用油(エキストラバージンオイルなど)には必要な成分ですが、化粧品に使用するにあたっては肌への影響などを考慮し精製して取り除いています。

 

次に台頭してきたものがサトウキビ由来のスクワランです。主にブラジルなどの大規模農場で栽培したサトウキビから糖類を抽出し、酵母発酵させてつくられます。サトウキビは連作が可能で、劣悪な気象や土壌条件下でも育つ強靭な作物であり、台風や強風、干ばつなど自然災害に強い植物です。そのため、サメやオリーブは天候や環境により供給が不安定になりがちですが、サトウキビは安定供給が可能です。地球温暖化に影響する「CO2排出量」の観点では、サトウキビは光合成効率が良く、大気中のCO2吸収体として優れた能力を発揮すると言われています。

 

また、酵母以外にも、微細藻類発酵によるスクワラン原料も出てきています。藻類を使用したものは、他主要な植物油と比較して、オイルを取り出す過程でのCO2排出量や水消費量が少ない といった環境負荷の少なさが評価されています。

 

持続可能な植物資源を利用し、バイオ技術による環境にやさしい製法で得られるサトウキビ由来スクワランは、SDGsの趣旨にかなっており今後さらに使用が増えていくと期待されています。

ウィルミナの商品では、例えば、I・B・O ハトムギ配合リッチエッセンスにはサトウキビ由来のみを、スクワビューティ スクワランオイルにはサメ由来のみを、ベルシーオ 薬用リンクルエッセンスではオリーブ由来とサトウキビ由来をダブルで配合しています。配合に関しては、処方中の成分同士の相性や商品特徴、コンセプトなどを考慮して開発部門がベストな配合を決定しています。

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