FSC®️リサイクル紙を使った化粧品パッケージ
お手持ちの化粧品パッケージに、森林認証ラベルがついていませんか?
森林認証ラベルが付いた商品は、森林を守る支援のサインなのですが、
FSC®️リサイクルの認証ラベルをつけるためにはもちろんリサイクル紙であることが前提となります。
再生紙になる紙とならない紙
再生紙になる紙は、全体の約65%程度と言われており、
残りの約35%は再生化できない難処理紙と呼ばれています。
難処理紙とは、紙だけではなくプラスチックや金属系フィルム層が含まれる紙をいいます。
この難処理紙、実は私たちのごく身近に多く存在しているのです。
例えば、液漏れを防ぐために紙とフィルムが2層になっている牛乳パックや各分野で使用される原料袋、美しい見た目を保持するために紙の表に蒸着された化粧品パッケージなど、難処理紙が用いられて商品化された商品は数多くあります。
難処理紙は、ゴミになる前はとても優秀な紙なのですが、いざゴミになってしまうと
再生が困難で、処理が難しいという特徴があります。
<難処理紙のリサイクル方法>
1. 茹でてほぐす
2. ほぐれたものを粉砕、分離する(フィルム、アルミ箔、プラスチックと紙を分離)
3. 微細な異物を取り除く(砂、石ころ、金物など)
4. 抄紙機で紙にする
工程が複雑なため、難処理紙を用いたリサイクルを積極的に取り組む製紙メーカーは非常に少ないと言われています。
環境に配慮した「難処理紙を用いたパッケージ」を新商品に採用
今夏、スクワビューティシリーズから発売されるネイルコートもパッケージにこの難処理紙を採用しました。
この難処理紙は古紙配合率100%でできており、文字通り『100%循環型リサイクル紙』。
FSC認証紙の「FSCリサイクル」というカテゴリーに属しており、適切な森林管理に貢献している紙であることが認められています。