【検証してみた】商品包装のプラスチック削減はどこまで可能?
商品を包む薄いプラスチックフィルムを「シュリンクフィルム」と言います。化粧品自体が汚れたり傷つくのを防ぐとともに、商品の未開封性を保証する機能があります。封かんシール(バージンシール)も同様に未開封性を保証する役割をしています。化粧品がお客様の手元に届くまでの間、間違って開けられないようにし、また、箱がつぶれてもふたが開かないため、中身の衛生品質が損なわれません。
フィルムもシールもプラスチックですので「削減できないかな」と当然考えます。まず、フィルムは封シールにすることで面積が小さくできます。では封シールはとなった時に、まず紙に変更できないかなと考えます。ただ、紙は耐久性が劣るため、破れたり剥がれたりしやすく、実用的ではありません。
【解説】”ロック機構付き紙箱”でプラスチック削減
そこで、箱の一部を工夫し開封できないように考案されたものが「ロック機構付き紙箱」。一度ロックをすると、差し込み部の突起が引っかかり抜けないため、ふたが開かなくなる仕組みです。使用時には簡単に指で押し切り開けられる構造になっていますが、一度開封されたら元に戻せない仕組みのため、開封したものかどうかが一目でわかります。
商品包装工程では天面を差し込むだけで封かんすることが可能です。お客様が商品を手にした時の利便性も考慮しつつ、作業効率も考えたパッケージです。商品1つで見た場合、シュリンクフィルムや封かんシールの削減は小さいものですが、化粧品全体の年間製造数量を考えると、1つ1つのパッケージを少し削減するだけで、全体として大きな削減につながります。「ちりも積もれば山となる」取り組みです。

紙箱ロック機構の例
【事例ご紹介】”ロック機構付き紙箱”採用「クミハダ ブライトクレンジングバーム」
「クミハダ ブライトクレンジングバーム」は当社が「ロック機構付き紙箱」を採用した初めての商品です。また、紙箱にはFSC認証資材(リサイクル)を使用。再生紙の風合いが味わいあるパッケージになっています。人肌でトロリとろけるクレンジングバームには、保湿成分としてサッカロミセス/コメ発酵液、パールエキス(加水分解コンキオリン)、チャ種子油、アボカド油、アンズ核油、カニナバラ果実油、ブドウ種子油を配合。すっきり・うるおい肌に洗い上げます。ぜひお試しを。
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FSCマーク(リサイクル)

クミハダ ブライトクレンジングバーム